どこかで断ち切らなくては終わらない負の連鎖〜毒親育ちの子育て〜

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メンタル・マインド・カラダのお話
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負の連鎖は続く

“アダルトチルドレン”、“毒親育ち”、“親ガチャ失敗”・・・

本日も毒親についての内容になります。前回の記事で、親をひとりの人間として見るようになってから少しずつ考え方が変わったことについて書いています。

被害者である子ども側に目が行きがちですし、私自身も親からの暴力を受けてきたりしましたが、考えてみればそもそも私の両親も、複雑な家庭で育ってきました。

ということは、両親も機能不全家族か毒親育ちかもしれません。

■母親の育った家庭■
・親戚含む12人家族。
・アルコール依存症で借金と暴力を繰り返す叔父。
・叔父が原因で宗教にのめり込み、働かなくなった父親。
・家族を一人で養うため働きに出ていて常に家にいない母親。
・毎晩叔父の暴力から逃げるため、母と兄弟たちは防空壕の跡地で眠っていました。

■父親の育った家庭■
・男のみ8人兄弟。
・同級生や近所に腹違いの兄弟が数人いる。
・父の繰り返す不倫が原因で母が病んでしまい、その後依存症に。
・大家族のためご飯も食べられない貧乏。

色々な事情の家庭があるので一概には言えませんが、そのような環境で育ってきた人が健全に愛情を表現することができるのでしょうか。

前回の記事でも書きましたが、その親なりに子どもを愛していなかったわけではないと思います。
自分の身が危険に晒された時、初めて「守ってくれている」と感じました。
「愛してほしかった」と勇気を出して話したとき、初めて泣きながら「愛している」と言葉にしてくれました。

しかし、幼少期からいわゆるまともな愛情を受け取ってこなかった人が、自分が親になったときにどうやって子どもと接するのでしょうか。

きっとわからないと思うんです。見たこと、聞いたこと、されたこと、感じたことがないことをできないのは不自然ではありません。

その人が悪いわけではなく、仕方のないことだと思います。

父は兄弟も姪も甥も男だらけの家庭で、女の子との接し方がわからないとボヤいていたこともあるそうです。

私自身も自分の家庭の問題に気がつかなければ、恐らく自分がそうされていたように子育てしていたかもしれません。

全ての人に当てはまるわけではありませんが、今まで見てきたメンタルに問題を抱えている人は、親にも何かがあることが多いです。

鬱、双極性障害、何かの依存症etc…

そして私の両親のように、本人も気づいていないうちに心に傷を残したままの人も多いと思います。

「毒親、毒親」と言うけれど、もし自分がその毒親だったら?
その環境で育ってきていたら?

自覚しているしていないに関わらず、子どもと健全な方法で向き合うことが難しい可能性は大いにあると思います。

誤解を恐れずに言うと、その親もある意味、被害者だったのかもしれません。

毒親が悪い→その親に原因がある→そのまた親も問題があったから…
これではキリがありません。

もう誰が悪いとか、そういう話ではないと思うのです。

『たられば』の話をしても意味がありませんが、
どこかで気づき、終わらせようとしなければ負の連鎖は止まらないと思っています。


私の元夫と父親は『暴力』という点で共通しています。

母親の育った家庭にも常に『暴力』が存在していました。

以前下記の記事で書きましたが、下記の中の『リベンジと投影』と話がつながりますよね。

DVだらけの家庭で育ってきた母親が、元格闘家である私の父と結婚(格闘家がそれ以外で手を出すことは許されませんが。)

父親は気分を悪くすると私にすぐに手を出す。

そして私も同じようなDV夫と結婚。

もしこのことに気づかなければ、また同じことを繰り返していたかもしれません。

もうこの辛い環境は私までで十分。

ここで終わらせなくては!と強く心に誓いました。

だからこそまだ気づいていない同じような人に、少しでも被害が減るように伝えていきたいのです。

負の連鎖はどこかで断ち切らなくては終わりません。

そうは言っても、言うほど簡単ではないことも理解しています。

私も全てを失ってようやく気づいたのですから。

そんな風になる前に、少しでも何かのきっかけにしていただけたら幸いです。

愛情の表現方法は学べる時代

先程、まともな愛情を受け取ってこなかった人が、自分が親になったときにどうやって子どもと接していいかわからないのは不自然なことではないと書きました。

子育て情報の中でもよく『褒める』『自己肯定感を高める』と見聞きしますが、親から褒められたことのない私は、どんな時に褒めるのかもわからなければ、「褒め方がわからないんだけどなぁ。」と思っていました。

そんな中、賛否両論はありますがYouTubeなどで家庭の様子や親子のやりとりの動画がたくさん挙げられています。

私はそのような動画を色々見ているうちに、なんとなく『褒め方』がわかってきました。

そして友達や知り合いの子どもと接している時に、特に意識はしていなかったのですが「褒め方が上手」と言われるようになりました。子どもにもなぜか懐かれやすいです(笑)

性格や振る舞い方を変える方法として人の行動の真似をするのが良いと言われることがありますが、自然と少しずつ身についていたのかもしれません。

また“褒め方”については以前他の記事でも書いていますが、能力よりも努力やプロセスを褒めることが良いようです。

昔はインターネットもSNSも動画もない時代でした。

今はわからないことはそれらを使って学ぶことができる時代です。

オンラインで相談できるカウンセラーや相手もいます。

色々な人が発信もしています。

負の連鎖は、自分が気付けば止められることができます。

今ここで終わらせましょう。

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