ちょっと待った!資格をとる前に考えたいこと。

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働きかたのお話

こんにちは。
少し日が空いてしまいましたが、本日は少しいつもとちがう『お仕事・資格』についてのお話になります。

「手に職をつけたい」「何か資格をとりたい」

このように考える方は非常に多いのですが、なぜ取りたいのでしょうか。

・資格を取ることでお給料が上がる
・スキルアップのため
・やりたいお仕事ができるようになる
・勉強がしたい、もっと学びたい      
などでしょうか。

「そんな理由ならダメ」とか「そんな資格とっても意味ない」ということを言うつもりは全くありません。

「別に何に使うとかはないけど、ただ興味があったから」「なんとなく好きだからやってみようと思った」
これも全然ありだと思います。

中には『資格マニア』的な感じで資格を取るのが趣味の方もいますし(むしろ私もそっち派かもしれないw)「ビールが好きだからビール検定をとってみた!」という友人も楽しそうでいいなぁと思います。

ただ、本気でお仕事に活かしたいと思っている方には、一度考えていただきたいことがあります。

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資格を取ってもやるのは“仕事”

意外と多くみられるのが、その資格をとった後の具体的な行動がイメージできていないことです。

特に若い方に多い例をあげると「英語を使う仕事がしたいから英検やTOEIC頑張ります!」

「例えばどんな仕事ですか?」と聞いてみると
「航空会社とか、旅行関係とかホテル、貿易でもいいし、英語の先生とかも良いな」と答えます。

いや、わかるよ、わかります、仕事で英語を使うってカッコイイし憧れますよね。

実際に英語ができれば色々スムーズに進んだり、働き方の選択肢が増えることもあります。
最近では、企業側が全てメールなど英語にしてくることも増えています。

しかし、働いたことがある方からしたらお分かりでしょう。

この例で言うと、英語を使って仕事をすることに憧れているだけで、どんな風に仕事をするかイメージできてないんですよね。

確かに英語ができて損することはないとは思いますが、実際にやるのは『仕事』です。

航空関係でもCAやグランドスタッフそれぞれのお仕事、パイロットはまた別の技術が要りますし、航空会社でも日本語しか使わないことももちろんあります。
貿易関係でも船上のお仕事もあれば、倉庫のお仕事、事務の場合もあります。
先生は、教えるのが仕事というように、
英語を使うことが仕事なのではなく、あくまでもやるのは『仕事の内容』なんですね。

英語を使うことだけが仕事に必要なのであれば、屁理屈に聞こえてしまうかもしれませんが英語圏の方なら誰でもできるということになってしまいます。

ちなみに私が卒業した大学は帰国子女やバイリンガルが非常に多かったのですが、意外とそういう人ってあまり語学が関係ない所に就職しています。

私のように日本で生まれ育っていたら、「日本語を使う仕事がしたい」なんてそもそも考えもしないですからね。

「英語を使って海外の方におもてなしをしたい」なら分かりますが、ただ英語を使うのが目的なのであれば、その先をもう少しイメージした方がいいでしょう。

今回は英語を例に出してみましたが、まずその資格をとったら
『何がしたいのか』『どのように働きたいのか』考えてみましょう。

鵜呑みにしないで!事前にしっかり調査しよう

「実際に資格をとってみたけど全然使えない!」

こんな経験がある方も多いでしょう。

このせいで時間をお金を無駄にしてしまった人が非常に多くいらっしゃいます。

資格を取るためにスクールに通ったり通信講座などを受けることもあると思いますが、その運営会社は「仕事に使えません」とは言いません。
「これからの時代使えるようになります」
「この資格があればこの仕事ができますよ」
とお決まりのトークでおすすめしてきます。

というか、資格って正直”何でもあり”みたいなことになってしまっていて、民間でものすごい量の資格があるんですね。

言ってみれば、今私がある資格を作って、その基準を満たした人に対して、”認定”や”合格”と言って証明書を作ってしまえば資格を取得したことになってしまうのです。

スクールや資格を発行している側の内容を鵜呑みにするのではなく、
その資格が本当に仕事に活かせるか、調べてみましょう。
(どこが作っているのか、認定などしているかも見ておいた方がいいかも。稀に怪しい所とつながっていることがあります。)

調べ方は難しくありません。

求人サイトなどで検討している資格の名前を入れて検索してみたり、興味のある仕事の募集要項を見てみると、需要があるかどうかわかってきます。

また、求人の募集要項に大まかに「〇〇系の資格」とだけ書いてあっても、蓋を開けてみたら資格の種類が指定されていることもあります。

このように一般向けに公開されていない場合もあるため、実際に企業に問い合わせをしてみたり、お仕事の紹介者やハローワークに確認してみてもいいでしょう。

また、使える資格・あまり役に立たない資格や、需要レベルの情報もネット上に出回っていますので調べてみてもいいでしょう。
(時々その筆者の偏見を感じることもあるので色々なところを見てみてください。例えばその方が不動産系に良いイメージを抱いていない人だと宅建を悪く言うとか、逆にその業界の人だと良さを誇張するとか・・・)

資格の名前にこだわらないのあれば

「仕事にはあまり実用的ではない」「資格としてはあまり使えない」
それでも「この勉強がしたい」「これを学んで活かしたい」「この資格を取りたい!」
と思うのあれば、もちろん活かせるお仕事もあります。

絶対的なルールとしての『資格必須』の場合は難しいですが、
そのお仕事にまつわる内容の資格をとり、「このような思いでこの資格を取りましたが、働かせていただくことは可能でしょうか」と直談判したことで採用されたケースもあるようです。

逆に「病気の人を助けたい」と思っているけれど、医師・看護師でないと無理だと諦めている人がいたら勿体無いですね。
他にも携わることができるお仕事はありますし、直接的でなくても役に立てる仕事は沢山あるのですから。

ちなみに私も持っている資格が多い方ですが、持っていないとできない仕事はひとつもしたことがありません(笑)

その時その時での仕事の状況や、『勉強したいな』と思ったことを取っていたら増えていました。
語学系複数・金融系複数・医療系・心理系・・・バラバラですし、一番長くやっていることは歌なのでまったく関係ないですね。

金銭的な問題もあれば、必要でなければ無理に資格を取る必要もありませんし、多ければ良い、少なければ悪いものでもありません。

資格を取ることで直接役に立つことはなくても、何かについて勉強したと表現できるツールのひとつにはなるでしょう。

向上心があったり、常に勉強していたい人にも成長が実感できる要素だと思います。

今日のまとめ

①やるのはあくまでも『資格の内容』ではなく『仕事』

②資格取得後のことをしっかり調べておく

ひとことで言えば、目的を明確にすることですね。

ちなみに私がとった“メンタルケア心理士”も、転職の際に使えるかと言うと「うーん。」という感じです。
心理系の資格って100以上あるんですよ(笑)
私は需要の程度なども分かったうえで取ったので特に問題はありませんでしたが、実際に募集が多いとなると、臨床心理士・公認心理士・精神保健福祉士・産業カウンセラーあたりが多いです。

皆さんも転職に向けて何か資格を取りたいと思われているのであれば、事前にしっかり調べてみてくださいね。

ひとりでも多くの方が、自分らしく、誰かの幸せのために働くことができますように♡

それではまた。

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