こんにちは。
さて、生きづらさを抱えている人の中にはHSP気質の方も多いのではないでしょうか。
私自身もその部類ですが、数年前からやたら“HSP”という言葉を見かけるようになり、SNSや書籍でもHSPさん向けの対処方法などが発信されています。
この“HSP”という言葉が広く知れ渡るようになったことで、『実は私もそうかも・・・。』と思ってネット上の診断などをやってみた人もいるかと思いますが、個人的には、HSPの気があるかもと思われる方は、性格的にはMBTIで言うところの“INF○”の傾向が強い方が多いのではないかと考えています。
MBTI性格診断は、無料の診断ツールが沢山出ていますので、ご興味のある方はやってみてください。
中には最後まで設問に回答したのに「メールアドレス登録かよ〜。」というものもあるので、下に登録なしでできる診断のリンクを2つ貼っておきますね。
https://www.16personalities.com/ja/性格診断テスト
HSPの特徴としては感受性が強かったり、気持ちの面でも非常に繊細なのは特徴として挙げられていますが、音や光、匂いなどに敏感ということも挙げられています。
私自身も、幼稚園の頃からいつも「感受性が強すぎる。」と先生に言われ、小学校から中学校まで通知表にも書かれていました(笑)幼少期から毎朝外に出た瞬間、日光に当たることで前頭部の痛みが起きたり、周りの人が察知しない匂いもすぐにわかったりします。他にも限局性恐怖症を患っているのですが、感受性が強い+記憶力が良すぎることも関係しているのではないかと思っています。
このMBTI性格診断やトラウマ、恐怖症の関連性については調査中なのでいつかまた記事にできればいいなぁと思っております。
本題に戻りますが、巷でよく言われるHSPさんの職業選択において言われている『接客業は本当に向いていないのか』について、経験を踏まえて私の解釈を述べていきます。
結論として先に言うと、そんなことありません👍
理由について詳しく書いていきますね。
お店によって全然ちがう!
まず私のこれまでの職歴では、
- 大学時代のアルバイトで飲食店
- 内定取消の後に“とりあえず”正社員で働いたのが接客業(後に営業もさせられることに・・・)
- 避難した後は事務職
- 現在全国を転々とする中で、シンガーやブログだけでは息が詰まってしまうことがあるので、たまに接客のお仕事
ちなみに恥を捨てて言いますが、大学生の時にアルバイトの面接は13回連続で落ち、その後居酒屋のバイトにようやく受かったものの、お酒が入ったお客さんの相手(声かけられたり絡まれたり)をうまくできないことで遠回しにクビを言い渡されました(笑)
そもそも居酒屋の面接に受かった理由が、『クソ真面目』だったからだそうで、当時の面接の方が「こんなに真面目な子だから、応援したい。」と言って雇ってくださいました。しかしこの『クソ真面目』が原因で1年も続きませんでした。
たまたま友達と行った占いで、「仕事ができません・・・。」と相談し、「あなたは飲食業は向いていないわよ。」と言われたことを覚えています。
そんなことを言われたにも関わらず、次にアルバイトで入ったのがまた飲食店である、ちょっとお高めの静かなレストラン。大学生のバイト=飲食店のイメージが強く、なぜか選んでしまいました。
しかし、居酒屋さんで半ばクビを言い渡された私は、そこのレストランでは店長代理まで登りつめ、接客のお手本として新人さんや他店舗の人向けにロールプレイングをするまでになりました。
私自身は何も変わっていないのに、なぜかわかりますか?
そこはそれまで働いていた居酒屋と商品も客層も全く違ったからです。
本当にたったそれだけなのです。
会社員時代もBtoCの業種で営業をしてきましたし、その後もいくつかのお店で働いてみましたが、『接客業』という一つの括りに関係なく、自分に合ったお店というのがあることを痛感しました。
売っている商品や、客層、お店(グループや会社)の規模によっても全く違うものなんですね。
HSPさんは、ストレスを感じやすかったり、毎晩仕事の反省点を寝る時に考えてしまうことも多いかと思います。
しかしそれは接客業に限ったことではありません。
1人で完結するお仕事はほぼなく、事務や工場、倉庫などの内勤や配送のお仕事、ライターなどでも取引先など人間関係は必ずありますし、お仕事のミスやトラブルもどんな仕事でも全くゼロということはほとんどありませんよね。
接客するのが嫌だからと言って事務職を選んだ場合でも、毎日同じメンバーが揃い、苦手な人がいればいつも顔を合わせることにもなります。
逆に接客のお仕事はシフト勤務のことも割と多いので、毎日同じ人といるわけではなかったり、色々なお客さまと関わる時間ができます。
実際に長年接客業で勤め事務職に転向した後、いつも同じ人と同じ場所にいるのが苦痛になり辞めてしまった人もいました。
ちなみに私は事務職をしていた際、特定の音や匂いから逃げ場がないため、体調が悪くなり席を変えてもらったことがあります(笑)一度気になりだして離れることができないと、体調まで悪化してしまうのです。
事務など接客以外のお仕事を否定する気は全くありません。ただ『接客業はやめた方がいい。』ということに対して、そうではない事例もあるとお伝えしたいところです。
また接客経験者なら分かるかもしれませんが、例えば上司に叱られたり、何かミスをして落ち込んで逃げ出したくなった時でも、接客することで気が紛れたり、お客さまから元気をもらったり、笑顔を無理にでも作っているうちに少し落ち着くこともあると思います。
また、これを言うのは少し勇気が要りますが、正直お客さまのタイプも、地域性も少しは関係しているかなぁと感じています。
HSPを活かすことで、こんなにあるメリット!
・些細な変化に気づくことができるので、お客さまに喜んでもらえる
・相手の感じていることが分かるので、1人ずつに合わせた接客をすることができる
・察知するのが早いので素早く対応できる
・空気を読めるので人間関係もトラブルが起きにくい
・色々な人に出会う中で、発見も多く嬉しいことも実感しやすい
・逃げ場を作ることもできる
実際に私がいくつか接客を経験した中で、お客さまや一緒に働いている仲間に仰っていただける言葉が「気遣いが素晴らしいね!」「よく気づきましたね。ありがとうございます。」などです。
そうなんです。この繊細さを活かすことができるのです。
お客さまの会話に上手に乗っていくことも必要ありません。「あの時うまく返すことができなかったなぁ。」と落ち込む必要もありません。
それを求められない所もたくさんあります。
クレームがほぼない所も本当にあります。
沢山のいろんな方に出会い、中にはその細やかさに気づいてお褒めの言葉やお礼をいただくことで、繊細すぎる自分に誇りが持てるようになるかもしれません。
仕事で性格は変わる
そしてこれも多くの方が実感したことがあると思いますが、仕事で性格が変わることはめちゃくちゃあります。
みなさんも経験はありませんか?学生時代まで無口だった人に社会人になって久しぶりに会ったら、すごくおしゃべりになっていたとか、逆にとても気が強くて短気だった人が、すんごく丸くなっていたとか。
よく『大人になると性格は変わらない。』と言われていますが、実際に年齢別の研究では、大人になっても性格が変わることがわかっています。
そしてそのきっかけは仕事によるものが多いそうです。
気質は変わりませんが、振る舞い方や性格は変えることができるのです。
私も最初の頃は、電話が鳴ったりお客さまが店内に来た瞬間、冷や汗をかいていたものです。
慣れや自信もついてくれば、だいぶ楽になります。(それよりもオフィス内で電話を周りに聞かれていることの方が苦痛でした。笑)
迷っているならやってみるべし!
そんな風に、HSPさんでもあまり精神を削り落とされずに働ける接客のお仕事はあります。
やってみることで新たな発見もあり、性格も変わっていくかもしれません。
そこで「接客業をやってみたいけど、HSP には向いていない」という情報で迷っている場合は、一度やってみることをおすすめします。
そして合わなければあまり深く考えず、業種やお店、地域を変えてみてもいいかもしれません。
それでも『自分には合わない』のであれば、それに気づけたことでまた別の道を選ぶきっかけができたな、と前向きに捉えてみましょう。
何事にもやってみないことには分かりませんよ☻
様々な経験をすることで、人生がより豊かになっていくでしょう。
それでは、このへんでおしまい。
最後までお読みいただきありがとうございました。