自分を確立する
最悪の経験ばかりで一生苦しいままだと諦めていた私が、生きづらさが減り幸せになれた過程で、以前の自分と明らかに大きく変わったところ。
それは『自分を確立する』ということにありました。
これが少しずつできてくるようになると、色々なことがうまく回り始めるきっかけになります。
生きづらさの原因と言われるHSPや持病に対しても、精神的に上手に対処できるようになったり、人間関係のトラブルも減ります。
また、ひとつ前の記事にも書きましたが、恋愛も上手くいくようになりました。
『自分を確立する』と言っても特に意識してやろうとしていたわけではないのですが、振り返ってみると何もしていなかったわけではなく、今からご紹介する1つずつの行動が生きやすさにつながっていました。
本日は基本的な最初のステップとして一部の内容にはなりますが、今後もどんどん情報を共有していきますので、ご参考にしていただけると嬉しいです。
いつも無意識ながらも他人軸だった私が『自分』というものを自覚し、『これで良いのだ』と思えるようになっていった方法について、思い出してまとめてみたいと思います。
①ただそこにあるものと触れ合う(自然etc…)
つまりは、変わらずにそこにあり、自分を肯定も否定もしないものです。
私はよく自然と触れ合っていましたが、自然は良いですよ🌸
季節の変化を気づかせてくれたり、風や温度、香りなど感じることで癒されたり、感覚が洗われていくように感じます。
苦しい経験ばかり重ねたことで、色々なものを見ないようにしてしまったかもしれません。
自分が何をどう感じているかわからなくなってしまったかもしれません。
しかし感覚が研ぎ澄まされていくと、自分が今何をどう感じているかの練習にもなります。
また、敵や味方とかなく、ただそこにあるだけですから。
優しく心に語りかけてくれる気がします。
心の中で会話してみて想像の中のお返事が、実は自分が言ってほしいことかもしれません。
その時に、自分の気持ちや本心に気が付くこともあるかもしれません。
②好きなことや好きなものを認識する
どんな些細なことでもOKです。“あえて”いちいち確認してみるつもりで。(ずーーっとやる必要はありませんよ。)
私は音楽や歌が好きだったので、音楽を聞いたり歌ったりした際に、毎回『これが好きだな』とわざと再認識するようにしていました。
誰かが「好き」や「嫌い」と言っていたからではなく、人気があるからではなく、自分がどう思うかを感じてみます。
家事や仕事をする時なども、『割と好きな家事はこれだなぁ。』『この作業は好きだな。』と思ってやってみました。
また、たまたま外で綺麗なお花を見かけた時は『綺麗だなぁ。他にもどこかに咲いてるかな。』と探してみたりしました。
人それぞれなんでもいいです。
こちらも自分の気持ちに気づくトレーニングになりますね。
③外に出て歩いてみる
「なんだそんなことかよ〜。」と思うかもしれませんが、これはたくさん良いことがありました。
まずリフレッシュできますし、健康にもつながります。
また、人は皆それぞれ考え方のクセを持っています。
たくさん考える人は、自分のこだわりが強く考えに固執しがちなことも多いと思います。
私は自分の考えが偏っていたことに気付かされました。
何年も毎日歩いていたよく知っていると思っている同じ道でも、もう一度辺りを見回したりすると、今まで知らなかった物を見つけたりと、新たな発見にもつながります。
『わかっているつもりのこと』が、視野の狭かったものだと実感しました。
良い年して子どもの頃やっていたように、ひとつの石ころを蹴っては追いかけ蹴っては追いかける遊びもしてみました。(ちゃんと周りに人がいない時にやりましたよ。笑)
“社会に適応しよう、順応しよう”と頑張ってきた人は、心の中のFC(フリーチャイルド=自由な子ども)が抑えつけられていることが多いです。
たまには子どものように解放されてみましょう♪
あとこれは私の変わった捉え方かもしれませんが、お花がその群れと全然ちがう場所でひとつだけ凛と咲いていたり、冬に桜の木に一輪だけ咲いている花を見ては、勇気づけられていました。
「みんなと一緒じゃなくても堂々としていて美しい。人間も見習いたいなー。」みたいな感じですね(笑)
④アイメッセージ
これはたまたま人に聞いた話を、勘違いして自己流の方法でやってしまっていたのですが、効果がありました✨(自己流なので、よく心理学で提唱されているやり方とは違うはずです。)
②の【好きなことや好きなものを認識する】をしていると、一緒に苦手なものや嫌いなものも分かってくると思います。
自分の感情や気持ちを認識できるようになったら、
まずは心の中で、自分の意思に必ず一人称をつけて言ってみましょう。
『わたしは、音楽が好き』
『僕は、今ゲームをしたい』
『俺は、ラーメン食べたい』
『おいらは、トマトが苦手』などです。
次はコミュニケーションにも活かしてみましょう。
一人称をつけることを繰り返していたら、私は相手の気持ちも考えることができるようになりました。
それまでは自分がしてほしいことを相手に押し付けることがありましたが、
「わたしはこれをするから、あなたも好きなようにしててね」というような感じです。
「わたしはお肉が食べたいんだけど、あなたは何が食べたい?」と
自分の意見も言えるようなり、相手のことも尊重できるようになりました。
⑤好きなことに打ち込む & 話せる相手がいれば話す=自分を出していく
『自分を出すこと』は恋愛もそうですが、人間関係にも大きく影響するので実は思っている以上に大切なのですね。
私自身、自分を出すことでいじめがなくなったり、仲良くしてくれる人が増えたこともあります。
またよく聞くのが、仕事につながるお話。
人に自分の好きなことや特技、やってみたいことなどを話したりしていると、ひょんなことがきっかけで依頼される人が沢山います。
そしてこれは意図していませんでしたが、結果的に恋愛において抜群に効きました!
何でも相手に合わせてばかりでは、長い目で見ると良いことはほとんどないような気がします。
自分を確立できるようになってきてから好きなことをやり続けていたところ、アプローチが増えました!
今のパートナーと一緒になる前、趣味で忙しいことを伝えたり好きなことをよく話していたのですが、後から聞いてみたところ、そういう姿を見て余計に追いかけたくなったらしいです。(個人的にこういう自慢みたいなことを言う人嫌いなのですが、今日は対効果を示したいだけなのでお許しください💦笑)
他にも数組の仲良しご夫婦のエピソードでも同じことを言っていたので、やはり恋愛にも効果があると思います♡
例えば恋愛対象として誰かを見ようとするときに、誰にでも合わせられるし何でも「いいよいいよ」って言うようなただ優しい人って、“魅力的”とは少しちがうじゃないですか。
たまに聞きませんか?「優しすぎて、なんだか・・・。」というお話。
自分を生きていくことで、あらゆることがより良く、楽しくなっていくと感じています。
⑥怖がらずに思ったことを言ってみる、断ることを覚える【コミュニケーション編】
①〜⑤までできるようになったら、以前より自分の感情や意思を伝えることが難しくなくなっているでしょう。
次は勇気を出して、素直に思ったことを話してみましょう。
「こんなこと言ったら嫌われるかな?」「変な人だと思われるかなぁ。」「こんなこと話しても反応に困るだろうな・・・。」は一旦置いておくのです。
実際私もやってみたら、思っていたような恐れは全く起きませんでした。
というか自分ができるようになってから気づいたのですが、誰もが結構色んなことを言ってます(笑)思っているよりも自由でいいのです♪
真面目で神経質だと「これは言うべきではない。」と考えることが多いですが、あまり深く考えすぎないようにしましょう。
誰かを傷つけてしまうのではないか、嫌われないかなど不安に思っている人ほど大丈夫です!
配慮できる人は、そうは言っても話す内容を考えるはずなので、問題は起こりにくいでしょう。
そして自分を生きられるようになってくると、「変わってるね」と言われたとしても気にならなくなります。
“変わっている”という定義があるとしたら、私ももちろん、皆んな変わっています(笑)
そして、断れるようになること。
この段階では、前は怖くて言えなかったことも、きっと言えるようになっています。
都合の良い人になって、後々苦労しないためにも大切です。
また下記の中でも記載していますが、子どもの頃甘えたくても甘えられなかった親や誰かと関わることができるのであれば、最初は怖いですが甘えてみることも良いかもしれません。
これは幼少期の経験などにより、反応パターンとして無意識のうちに自分の意思を否定されると思うクセがついていることがあるからです。
自分の素直な気持ちを打ち明けてみることで癒しにつながり、自分の意見をいうことへの恐怖が減っていくかもしれません。
以上が、私が自分を確立するためにやった行動でした。
最後に:どんな自分も受け入れること
別の記事でも書きましたが、思いや感情を紙やノートに書き出してみるのもおすすめです。
大事なのは、一見受け入れがたいことでもありのまま、そのまま書いてみること。
マイナスやネガティブだと思えるようなことも
否定せず、一旦認識してあげてください。
②の【好きなことや好きなものを認識する】をやっていくうちに、『これは苦手だな、嫌だな』と思うものも出てくると思います。
そうしたらその気持ちに蓋をせず、もう一度『不快に感じるなぁ』『あ、わたしはこれ苦手なんだ』などと認識してみましょう。
マイナスな感情が出てきても閉じ込めようとせず
『そうか。こういうことが嫌なのね』と一旦受け入れます。
心の中で蓋をし続けようとしてきた感情は、押さえつけようとしてもその瞬間は忘れたとしても、尾を引くものです。
自分を持つための第一歩は、
どんな自分も否定をしないことだと思います。
最後に、ある方から教えていただいた童話『ヘラクレスとアテネ』についてご紹介させていただきます。
怪物退治で有名な英雄のヘラクレスが、ある時、狭い道を歩いていました。
引用元:福娘童話集 > きょうのイソップ童話
見ると、地面にリンゴみたいな物が落ちています。
ヘラクレスは、それを踏みつけました。
するとリンゴみたいな物は、二倍の大きさにふくれ上がりました。
「あれれ、へんてこだな」
と、ヘラクレスはさっきよりも強く、ぐいっと踏みつけて、その上、持っていたこん棒で叩きました。
ところがリンゴみたいだった物は、かえってどんどんふくれ上がって、道をふさぐほど大きくなってしまいました。
ヘラクレスはビックリして、こん棒を放り出して、そこにつっ立ってしまいました。
この時、アテネの女神がヘラクレスの前に現れて、
「お止めなさい、ヘラクレスさん。これは、ケンカのお化けなのですよ。構わずに放っておけば、元のまんまの大きさでいるのですが、突いたり踏んだりすると、この通り、どんどんふくれ上がってしまうのです」
ご自身のマイナスな部分を
いじめないでください。
そこにいることも許してあげてください。
良い部分も悪く思える部分も含め
一緒に受け入れることで
そこが綺麗に均されていき、
自分というものができあがっていくのではないかと
私は感じています。
いつからでも遅くありません。
生きやすさ、幸せを掴みましょうね。